皆様こんにちわ。
今日は風がとても強く寒い日でしたが、北風ではなく南風が吹いていました。
春はすぐそこなんですね。
さて、本ネタ連発で申し訳ありません。
先日ご紹介致しました、
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ですが、とても面白い作品でした。
何と申しましょうか、素直な作品だという印象です。
突然喋る猫が登場し、その猫から半ば強引に「本の救済」を手伝うよう言われ不思議なパラレルワールドへ連れられる主人公の少年。
本を書く人、読む人、売る人、それぞれの人たちに一石投じる内容です。
作家さんが作品をどういう風に扱ってほしいかが感じられます。
好きな作品です。
もう一冊、宮部みゆきさんの、
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ですが、面白かったです。
お客様のK様にお薦め頂き遅ればせながら初めて宮部みゆきさんの作品を読んでみましたが、この方の作品がこれまでも映像化されてきた理由が分かりました。
複数の意味を持つ『火車』と言葉を用いたタイトルに納得。
そして、本日買い足しました本です。
あまりにも有名過ぎるドストエフスキーの、
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はい、今更『罪と罰』です。
上・中・下巻に分かれているタイプを買いました。
高校生の頃、母の本棚で見つけ手に取って一ページ目で読む気が失せたという(笑)
この手の所謂名作と呼ばれている本については、いつものように彼に聞いてみました。
「罪と罰、読んだ?(100%読んでること前提の質問)」
「ああ、昔読んだで。」
「どこで読んだん?」
「えーっとどこで読んだっけなぁ……あぁ!図書室や。」
「図書室?!(意外過ぎる) どこの?図書室ってことは学校?(ていうか、あんた学校行ってたんかい!)」
「あぁ、そうや。島のな。(素行が悪すぎて島流しに遭っていた彼)」
「マジで?!ちょっと待って、島ってことは…中2の頃?マジで?!」
「あぁ、そうやな。中坊(ちゅうぼう)ん時やな。」
「あなたと学校の図書室ってのが全く結びつかへんねんけど。(そもそも学校ってのが)」
「島におったとき、何もないしやる事ないからやぁ、本読むくらいしかなかったんや。で、学校の図書館で読んだんや。」
「なるほど。」
「テレビも無かったからな。」
「ははは。それはあんたがキレて自分で窓から放り投げて壊したからやろ(笑)」
「おう、投げたった(笑)。」
「てことはさ、あなたがその辺の作品読んでたのって殆ど中2の頃ってこと?」
「そうやな。」
「いやもう…やっぱすごいわ、あなた…尊敬する。」
「そうか?よぉわからんけど。」
「中2やで、中2。(パンチパーマのド・ヤンキー時代)その頃に読んだ作品、全部しっかり内容を理解して読んでるのが凄いと思う。しかも覚えてるやん?どんな内容やった?て聞いたら必ず簡潔に一言で説明できるし。」
「そうかなぁ。普通ちゃうか。」
「いや、相当すごい脳みそしてるであなた。あたし、高校の時に『罪と罰』一ページ目で挫折してんで(笑)なんじゃこのめんどくさい文章、って(笑)」
「ひゃはは。へー、そうか。めんどくさかったかなぁ。」
「てことはやで、私ってあなたの30年後ろを歩いてるってことやん。なんかもう…言葉が無いわ…。」
「そういうことになるんか。へー、俺すごいんか。(←まるで他人事)」
「…で、30年経って、この今のあなたの仕上がり(笑)」
「おぉ、所詮俺や(笑)。」
20年以上経ってもなお、底知れない凄みと面白さがある彼に、近くも遠く、不思議な感覚で眺めつつ、この人にいったい私が何を提供できることがあるだろうかと些か情けない気持ちになりながらも、ま、しゃあないかと結局は開き直っている今日この頃でございます。